こんにちは。Hanaoです!
前回の記事では、猫用マッサージ機に関連する特許技術や、市場で人気の手動タイプの製品についてご紹介しました。「ねこじゃすり®」のような猫の特性を活かした発明や、飼い主さんの愛情が伝わる手動マッサージャーなど、猫様を癒やすための様々な工夫が見られましたね。
さて今回は、さらに進化した「電動タイプ」の猫用マッサージ機、海外のユニークな関連技術、そしてペットテック市場全体の動向と猫用マッサージ機の未来について、引き続き徹底解剖していきます!
近未来感が漂う?電動猫用マッサージ機の登場
最近では、人間用のヘッドスパなどで見かけるような電動マッサージャーを猫用に展開するケースが増えています。どのような特徴があるのでしょうか。
電動ヘッドスパ型マッサージャー
- 特徴: 複数の回転する揉み玉(シリコン製が多い)が、頭皮や体を優しくマッサージ。USB充電式でコードレス、防水仕様のものも。人間と兼用できる製品も多く見られます。
- 猫様の反応は?:
- 肯定的: 「うっとりして眠ってしまう」「ゴロゴロが止まらない」「自分から頭をすり寄せてくる」など、ハマる猫様には絶大な効果があるようです。
- 否定的・注意点: 「モーター音が気になって逃げてしまう」「振動を嫌がる」「全ての猫が好むわけではない」といった声も。やはり個体差が大きいようです。最初は弱いモードから、短時間で試すのが良さそうですね。
- 製品例: Amazonや楽天市場で「猫 電動 マッサージ」などで検索すると、様々なブランドから類似形状の製品が見つかります。価格帯は3,000円~6,000円程度のものが多い印象です。
電動タイプは、飼い主さんの負担が少ない、一定のリズムでマッサージできるといったメリットがあります。一方で、音や振動に敏感な猫には不向きな場合があること、価格が手動タイプより高めであることがデメリットとして挙げられます。
表2: 市場の猫用マッサージ機のタイプ別特徴まとめ

海を越えた猫様癒やし技術!海外のユニークな特許
目を海外に転じると、さらにユニークな発想の特許も見つかります。
- 猫のゴロゴロ音を模倣した振動デバイス (US20070100262A1): 猫がリラックスしている時に出す「ゴロゴロ音」。その周波数に近い振動を発生させ、人や動物をリラックスさせることを目的とした治療用デバイスの特許です。猫自身に使うというより、猫の癒やし効果を応用した技術ですね。
- 動物の足型をしたマッサージグローブ (US20080022943A1): 動物(犬や猫など)の足の形を模したグローブ型マッサージャー。振動機能や音を出す機能も備え、ペットを撫でながらマッサージし、リラックスさせることを目的としています。飼い主との触れ合いをより豊かにするアイデアです。
これらの技術が全て製品化されているわけではありませんが、猫やペットを癒やすための多様なアプローチは、見ているだけでも面白いですね。
猫用マッサージ機市場の現状と未来展望
さて、最後に猫用マッサージ機を取り巻く市場と、その未来について考えてみましょう。
株式会社グローバルインフォメーションの市場調査レポートによると、世界のペットテック市場は2023年の10億5,000万米ドルから、2032年には41億3,000万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は15.9%と非常に高い成長が見込まれています。
図1: 世界のペットテック市場規模の推移と予測 (ここでは実際のグラフは表示できませんが、2023年から2032年にかけて右肩上がりに大きく成長する棒グラフまたは折れ線グラフをイメージしてください。出典: Global Market Insights などの情報を元に作成)
この成長の背景には、ペットの家族化(もはや「うちの子」ですよね!)、ペットの健康やQOLに対する意識の高まり、そしてペットケアへの支出増加といった要因があります。
猫用マッサージ機は、このペットテック市場の中でも「ペットウェルネス」や「健康管理」といったカテゴリーに含まれると考えられます。現時点では、猫用マッサージ機単独の正確な市場規模データを見つけるのは難しいですが、ペット全体の健康志向の高まりや、飼い主が愛猫とのコミュニケーションやリラックス効果を求める傾向から、潜在的な需要は大きいと推測できます。
特に日本では、猫の飼育頭数が犬を上回る状況が続いており(一般社団法人ペットフード協会調べ)、猫特有のニーズに応える製品開発は今後ますます重要になるでしょう。
今後の技術トレンドとしては、
- センサー技術の活用: 猫の体温や心拍、ストレスレベルなどを検知し、マッサージの強さやモードを自動調整する。
- AIによる個別化: 猫種や年齢、性格、その日の気分に合わせて最適なマッサージプログラムを提案する。
- IoT連携: スマートフォンアプリと連携し、マッサージの記録や猫の健康状態の管理、遠隔操作などが可能になる。
といった、よりパーソナライズされた、あるいは飼い主の利便性を高める方向への進化が期待されます。
もちろん、どんなに技術が進んでも、最終的にそれを受け入れるのは気まぐれな猫様自身。「うちの子」が本当に喜んでくれるかどうかが、製品選びの最大のポイントであることに変わりはなさそうです。
今回の調査では、猫用マッサージ機というニッチな分野にも、様々な特許技術や市場の工夫、そして未来への可能性が詰まっていることがわかりました。愛猫との暮らしをより豊かにするためのテクノロジー進化から、今後も目が離せませんね。
なんでもよいので、気づいたことはお気軽にコメントください。ではまた!
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